(投資:前半)始めやすい投資は「株」!プロから学ぶ、失敗と成功

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銀行や郵便局に「貯蓄」することでお金が殖えた時代はもう昔のこと。低金利である現代では、生きたお金を生み出し続ける資産運用が必要です。少子高齢化が進み2019年話題になった「老後資金2,000万円」、年金には頼れないので準備が必要という話題でした。そんな時代を生きていくために、始めやすい投資は何なのか?投資を失敗する人のパターンは?などの疑問を、投資家を育成する「トレーダーズアカデミー」代表の浦山さんにお話をお聞きしました。

Q:始めやすい投資はなんですか?


求めているものによって変わります一番ポピュラーなのは株だと思います。理由は、投資判断をする際の情報を入手しやすいからです。最も情報が多く入ってくるからという理由でをやっている人は多いですね。似ていると思われるかもしれませんが、FX為替取引は情報収集の範囲が世界に広がり、24時間情報が錯綜し動いています。その分、株と比較すると、より集中してやらないと勝率は上がりません。さらに、株は国が認めている投資です。仮想通貨は、リスクとリターンのバランスはありますがまだ国の中では正式には認められていませんよね。不動産は、購入金額が高いので購入できる与信のある人でなければ開始できず大衆に当てはまりません。NISAiDeCoはと言うと、どちらかというと貯金の延長線上のもの。投資というよりは積み立てで、ハードルも低いけどリターンも低いです。2030代の人ならまだ良いですが、4050代ぐらいの人は老後のためにと考えたら今からNISAやiDeCoを始めてもあまり意味がありません。消去法で「株かな」と思ったのが、私自身が始めたきっかけです。「始めやすいものは何か」と言えば理由として今お話ししたようなことですが、簡単に入手できる情報だけで勝てるのであれば、誰でも勝ててしまいますよね。そんな甘い世界ではない。だからそこには創意工夫が必要になってくるです。 投資の世界は全く学ばずに勝てる世界かというと実際そんなに甘くはありません。実際、個人投資家の9割以上は損していると言われています。 始めやすいとはいえ、全員が求めているリターンが得られているかといったらそれは違います。

Q:投資家の何割くらいが株を選定してますか?


株が最もポピュラーな投資であり、幅広く認められています。投資の中で多くの割合を占めるのが、株のトレーダーです。しかし、その9割は失敗をしていて、そこで入れ替え戦をしているイメージ。常に参入する人、辞める人がいて市場の中では新陳代謝が続いています。1~2万円という少額から始めるハードルが低いFXは、一般的に3日で離脱するのが当たり前の世界になってきます。本当のお金持ちや年収で数千万円の高所得者は、FXをあまりやっていないかもしれません。「資金のない人がFXで数千万円儲けた」というレアなケースもありますが、もともと数千万円の資金がある人たちはFXより堅い株を選ぶことが多いです。株よりもFXの方リスク高いという見方がされています。でも、プロの目から見たらFXも株も、リスクの大きさは同じなんです。株は入れた金額に対して3倍までしかレバレッジがかけられませんが、FXなら何100倍にも膨らますことが可能です。膨らませた分、お金が減る確率が高くなります。株に関しては、マーケット中の7割がプロ、2~3割が個人です。FXに関しては9割7分~9割9分がプロで1割が個人(アマチュア)つまりアマチュアのお金をプロで取り合っているので、お金の無くなるスピードはFXの方が圧倒的に早いですプロの企業では朝から晩までパソコンの前に張りついてシステマチックに運用されている事もます。システムを見ながらシステムで勝手に売買していて、売れるか売れてないか見てるだけですねFXの世界は本当にシステムが9割9分9厘と言っていいほど重要です。 


Q:投資信託も始めやすいと聞きますが、どうでしょうか?


投資信託は、一番始めやすいかもしれません。保険を使った変額年金も多いですね。人数的にはこちらが多いかもしれません。ただリターンに関しては、物価をスライドして考えた時に、物価の上昇とリターンが見合ってない。
物価が上昇する分とリターンが同じくらいになる計算です。
 ということは、お金の価値は増えていないがリスクだけある、という状態。物価は年に2%ずつ上がっているのにリターンは年に2%しかない。ということは、お金の価値と物価の上昇が同じで、リスクだけ被っているということになります。

年利10%取れる投資信託を探すことのほうが難しい。 実際、投資信託がなぜ始めやすいかと言うと、銀行に行けば窓口があるので、最初に手を出しやすいですよね。投資信託を初めてやった知人が「全く増えず最終的に目減りで元本割れした」と聞くことがあります。一般的な投資信託は世の中の景気に左右されるので、いい時は良いですが、悪い時の目減りのしかたは激しい。「増えるときはそこまで増えないのですが、減るときにはすごく減る」というのが一般的な投資信託です。初心者の方だと、下がってくるともっと下がるかもと不安になり、売ってしまい大きな損を出したという人の話もよく聞きます。 


Q:失敗する人の典型的なパターンとは?
株はどうして多くの人が失敗するんでしょうか。陥りがちな失敗があれば教えてください。


世間一般的には、表面的なニュースに踊らされて売買します。日経新聞に出ていて、業績がいいから買った、というようなことですね。少しわかる人でも、「四季報で決算を見て、業績が上がっているから」とか「プラスが出ているから」という理由だけで売買しています。でも実際には、いい情報が表に出た日から下がります。
一般の情報を見た人が、株を買った日から下がりますし。プロはそういう動きをするのがわかっているから、逆の動きをするですね。「赤信号 みんなで渡れば 怖くない」というのが個人投資家。でも、みんなが渡っている時には、すでに事故が始まっています。みんなが渡る前に、私たちプロが先に渡っています。 これがプロと個人投資家(素人)との差ですね。
投資雑誌には「どの銘柄が良い」といった情報が書いてありますよね?だから下がるです。そういう仕組みです。基本的に、本に出てくる銘柄は2ヶ月も3ヶ月も前にライターさんから「今おすすめの銘柄は何ですか?」と話していて、それが編集・印刷され、書店に並ぶまでにどんなに短くても1カ月以上かかっています。株の世界で1~2カ月前の情報は、もう古いです。そういう情報に、みんな踊らされています。だから情報の取り方が間違っているというか、情報の見方が間違っています。 僕らプロは”逆に行け”です。みんなが買えと言ったら売りに行くし、みんなが「もう売った方がいい、下がって大変だ」という時は買いに行け、です。


Q:例えば有名企業の業績が悪化することがありますが、そういう時は買いですか?


下がりきったなら、買いです。 これはよく言う「ナンピン買い」とは違います。例えば、弊社のアカデミーにテレビ取材が今まで何度も入っていますが、「株が盛り上がっているから取材させて欲しい」と言うパターンか、逆に「株が下がっていて投資家が損しているから投資家の声を聞きたい」と取材に来るパターンか、だいたいどちらかなんです。この時に来る取材は、普段株のことを語っていないテレビ番組、例えばワイドショーのような番組が来る時はピークなんですよね。取材に来て、12週間以内に間違いなく下がるのが通例です。逆に言うと、「アカデミーの皆さんはどれくらい損してるんですか?」と質問が来たら、だいたいその後に上がるですよ。僕らはそれが相場の判定のシグナルという見方をしています。 

Q:日経新聞の情報は判断材料として良いでしょうか?


株情報や投資信託の銘柄、企業の人事の話が掲載されていますよね? そうですね、目は通してます。でも、素直には受入れないですね。この情報が未来にどう関係するのかを考えます。間違いなく、その言葉をそのままは鵜呑みにしません。書いてあることの内容と今の株価がどういう経緯で過去から来てるのかを参考に、未来を読みます。でも、個人の投資家さんは書いてある言葉をそのまま鵜呑みにする。鵜呑みにしたら間違いなく勝てないのですが、「最高益」と聞いたら買いたくなるのが人間の心理ですもんね。

(後半)賢い投資の学び方。知識を得ただけでは成功に辿りつかない。


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