新型コロナウイルスの収束に見通しがたたない中、旅行や習い事もオンラインにシフトしてきています。移動の必要がなく、隙間時間に家から気軽に参加できるこということもあり、働く人・子育て中の人・シニアなど幅広い世代が利用を始めています。
そこで今回は今からオンラインツアーやオンライン体験の配信を始めたい方に向けて、事前に必要な準備、集客方法、どのような企画が求められるのか、ツアー価格の相場について解説します。
オンラインツアーを主催するために必要な環境と事前準備
オンライン体験を開催する場合、リアルタイムで双方向のコミュニケーションがとれるコンテンツを提供することが一般的です。そのため、ビデオ配信ツール、マイクやイヤホン等の機材を用意する必要があります。
オンライン配信可能な通信端末
ビデオ配信が可能なPC、スマホ、タブレットのいずれかが必要です。基本的にはカメラ・マイク・スピーカーの機能があり、インターネットを利用できる端末であれば問題ありません。視聴者とのコミュニケーションをスムーズにするため、マイク付きのイヤホンを使うと尚良いでしょう。
安定したインターネット環境
インターネット環境が安定しない場合は、ビデオ配信が途中で切れてしまう可能性があります。街中や自宅、キッチンや工房など、提供コンテンツによって環境は変わりますが、必要に応じてポケットWi-Fiを使うなど、なるべく安定したインターネット環境を準備しましょう。
オンラインツアーと相性の良いビデオ配信ツールは?
最も主流なビデオ配信ツールはZoomです。PC・スマホ・タブレットなどOSを選ばず簡単にアクセスすることができます。ただし、 無料版は、3人以上で接続する場合、最大40分までしか接続できませんので、複数人向けに開催する場合には事前に有料版にアップグレードしておくことをおすすめします。
その他にも、Skype、Facebookメッセンジャー、Googleハングアウトなどもオンライン体験に使えます。Line meetingもオンライン体験に利用できますが、友達登録をしないと使用できないため、個人情報を明かすというゲスト側の心理負担から予約を戸惑う方もいるようです。それぞれの特徴を確認してご自身の体験内容にあったものを選びましょう。
オンラインツアー・オンライン体験の集客方法
オンラインによる体験やツアーを開催する際、「集客」は大きな課題の一つですが、最近では、SNSアカウントを活用する方法やプラットフォームを利用する方法が注目を集めています。
集客にSNSを使うメリット
1. SNSの利用率は年々上昇傾向にある
総務省が2020年5月に発表した「通信利用動向調査」*によると、2019年度のSNS利用率(インターネット利用者に占めるSNS利用者の割合)は前年度から9%上昇し、69%に到達しました。SNSは今や当たり前に利用するツールとなっており、いかに多くの人の目に触れるかが重要な集客において最適なツールといえるでしょう。
*参考:通信利用動向調査|総務省
2. フォロワー(ファン)に向けて定期的にイベント情報の発信ができる
特別なHPを持たなくても、オンラインサービス専用のSNSページを持っておくとそこで情報発信をすることができます。定期的にイベント情報を流すことで、長期間フォロワーの興味を引きつけることも可能です。
3. 拡散性が高い
SNSの強みは拡散性の高さです。ハッシュタグ・いいねボタン・リツイート、リグラムのように他のユーザーの投稿を自身で再投稿することができる機能によって、広い範囲のユーザーに周知することができます。
4. 相互コミュニケーションによりイベントニーズを把握できる
投稿へのコメントや、ユーザー間で直接連絡を取り合えるメッセンジャー機能を利用することで、ユーザーとより蜜なコミュニケーションが可能となります。また、アンケート機能を利用すればフォロワーがどのようなイベントを望んでいるかといったニーズを把握することもできます。
プラットフォームを利用する方法
SNSアカウントだけで集客を行うことが難しければ、プラットフォームを利用する方法も有効です。代表的なサイトをいくつか紹介します。
coconalaは、「ビジネスからプライベート利用まで、個人のスキルを気軽に売り買いできる」というコンセプトで事業を展開している、日本最大級のスキルシェアのマッチングサービスです。
・ストアカ
こちらも有名なスキルシェアのマッチングサービスの一つです。スキルを軸としたオンライン体験などにオススメです。
460万人以上が利用するイベント管理&グループ運営サービスで、誰でも簡単にチケットの販売ができます。
どんな企画が求められるのか
1. ツアー型コンテンツ
「ツアー型コンテンツ」とは、街歩きや地域紹介がメインのコンテンツです。大きく分けるとライブ配信で街を紹介するタイプのものと、事前に撮影した素材を編集して解説するタイプのものがあります。必要になる要素は、「オンラインでここまでできてしまうのか!」という驚きや感動のポイントをしっかり押さえること。ゲストの満足度向上に大きく繋がります。そのためには、参加者がどんなことを期待しているのか想定しておく必要があり、期待・想像を上回る仕掛けを織り込むことが重要です。
2. 学び系コンテンツ
「学び系コンテンツ」とは、歴史や文化などの学習の要素を重視したコンテンツのことです。オンライン体験を「知識を得る場」として活用する人は多く、参加者の知的好奇心を刺激するようなコンテンツは人気を博しています。ビジネスでもプライベートでも役立つ英会話をはじめ、一般教養の学び直しや、プログラミングなどの新たなビジネススキル確保の機会をオンライン上で求める人は増えています。
3. 体験型コンテンツ
「体験型コンテンツ」とは、料理やダンス、ヨガなど、参加者が実践形式で何かを体験するコンテンツのことです。これらには、新たな趣味探しや、新しい繋がりや発見を求めて参加する方も多いです。最近は、多岐に渡る体験が提供されていますが、本格的なエスニック料理を講師と一緒に作るものや、陶芸、僧侶との瞑想など、その体験を通して達成感を得られたり、非日常を味わうことができる体験が人気のようです。 また、自粛生活中の運動不足を解消するフィットネスやヨガも人気です。
オンラインツアー・オンライン体験の価格の相場
オンライン体験の平均価格は1,500円前後が相場です。しかし、体験によっては10,000円を超えるものがあったり、1,000円以下のものがあったりと、値付けの基準が分かりにくいかもしれません。ここでは、体験の種類ごとに、それぞれの価格に関わる要素と相場について説明します。
1. ツアー型コンテンツ
純粋に街紹介のツアーだと、1,000円前後のものが多いです。ただし、街歩き以外にも明確な目的があり、学びの要素が強いツアーであれば、2,000円前後でも販売されています。また、事前に特産品やご当地グルメを送ったうえで、ツアーとセットにして販売している場合、5,000円~20,000円と一気に価格帯が上がります。
2. 学び系コンテンツ
パワーポイントや動画などを用いて学ぶものであれば一人当たり1,000円~2,000円が相場です。一方、占いやコーチング、キャリア相談などのプライベートな要素が強いものは、一人あたり5,000円やそれ以上のものも多くあります。
3. 体験型コンテンツ
基本相場は1,500円前後ですが、事前の準備費用がかかるものや、より高度な専門性が求められる体験であれば2,000円以上のものが多くなります。たとえば、プロのアーティストから学ぶ絵画体験などは専門性が高い体験と位置付けられるでしょう。
参考:オンライン商品の値付けの仕方|Attractive Japanラボ
まとめ
今回は、これからオンラインによる体験やツアーの配信を始めたい方に向けた内容をお伝えしました。シェアしたいスキルや体験があれば、スマホ一つで誰でも簡単に開催することができます。ぜひ、気軽にチャレンジしてみてください。

クロスボーダー では、オンラインツアー・オンライン体験の相談やSNS運用代行、インフルエンサーの紹介も行っております。
サービス全般に関するお問い合わせ
https://becreate.net/blog/contact
オンラインツアーサイト【Magic Carpet】:https://magicc.jp
SNSサービスTOP:https://cross-b.jp/sns/