【化粧品香港進出】香港展示会「Cosmoprof Asia 2015」出展レポート

Pocket

Cosmoprof Asia 2015

人口が減少傾向にある日本国内の需要だけではなく、近年では海外に目を向けるコスメメーカーが増えています。中国進出で苦戦する声を多く、耳にしますが、人口と化粧品の市場規模が上向きなフィリピン・タイ・マレーシアと、アジアだけでも商圏に入る国は複数あります。既に沢山の日本産のコスメが各国で流通しています。では、「どうやって輸出を始めるか?」と考えたとき、海外の取引先を見つける為の手法として、海外の展示会に出展する事が有効です。2015年11月11日~13日に香港コンベンション&エキシビジョンセンターで行われた、今年で開催20周年を迎え、世界中のビューティーに関わる企業が名を連ねる展示会“コスモプロフアジア香港2015”の白熱したイベントの様子をレポートいたします!


待ち合わせも出来ないほど広い会場で、入口は人で溢れかえっていました。

約2,000店舗が出展!日本企業は80店舗
コスモプロフアジア香港は100か国以上、およそ6万人の美容ビジネス関係者が集まり、世界で重要な展示会として高い評価を受けているアジア最大級のトレードショーです。アジア市場の登竜門として世界中のバイヤーが新製品、取引代理店、メーカーの発掘などのビジネスチャンスを求めており、アジアにいながらも世界中の企業・トップバイヤーと取引をできる魅力的な商談の場です。主宰のUBMメディア株式会社によれば、本年度の展示会出展企業は約2,000企業。日本企業も約80社ほど出展しているといいます。香港のコンベンション&エキシビジョンセンターを丸々貸切にし、会場は1階から5階までを使用。通路には連日、人が溢れかえるほどの賑わいを見せていました。
ブースはもちろんサイズ感により、場所や費用が異なるもの。しかしながら、この20年の歴史の中で出展回数が多い企業ほど、そのブースの位置もより良いポジションに優先的に案内されるという傾向もあるようです。

圧巻の広さと出展アジア諸国企業の特徴
2014年度の実績では、約6万人の来場者のうち、中国、韓国、台湾、タイ、日本がトップ5。来場者の出身国と同様に、出展者側もトップ5の企業が多く見られました。また、エステサロンや美容医療の場で取り扱う美容機器は韓国から多数の企業が出展、プチプライスのメイクアイテムは台湾など、国ごとに得意なジャンルにも特徴があるように感じられます。広大なフロア内は、日本企業・中国企業と、ある程度国ごとに固まったエリアに分かれていて、比較的見やすい作りになっています。とはいえ2,000ものブースが出展されているので、パンフレットである程度目星を付けて、目的の場所に足を運ぶのがスムーズかもしれません。

2016年コスモプロフアジア香港への視察ツアーを開始
今回は、2社の日本企業の出展サポートを行い、夏に開催した“ミス・グランド・ジャパン”より語学が堪能なメンバーを通訳として派遣し、出展サポートを行いました。出展企業によれば、帰国後、早速反応があり、香港で20店舗を運営するショップから「商品を仕入れたい」とのオファーを頂き。12月から香港の店舗で商品が並ぶことが決まりました。日本国内においても、展示会に出展して取引先、との繋がりが生まれるように、海外の展示会も同じこと。輸出・海外進出に慣れていない日本企業は、海外との取引という時点で構えてしまいがちですが、海外での露出が増えれば、海外からの問い合わせが増え、それが日常的になる事も考えられます。2,346万人と日本の約1/6の人口の台湾は、国内だけでは市場が足りないと海外の取引を最初から想定したビジネス展開をされています。日本は人口が1億人と十分な商圏があるので、海外に出なくとも商売ができてきましたが、日本の人口推移から、これから海外を視野にいれていく企業が増えることが予測されます。
アジア圏(香港・シンガポール・台湾・フィリピン・タイ)に特化した海外進出支援に取り組み、12月1日よりサービスイン致します。提供メニューとしては、「海外の展示会視察ツアーの販売」「海外の展示会出展サポート」「海外の流通と結びつけるコディネート」「現地でのPR」の4つになります。
http://www.cosmoprof-asia.com/en-us/:コスモプロフアジア香港

 

<コスモプロフアジア香港に出展する際のアドバイス>
1:会場付近の交通が非常に混雑するので、事前のタクシーの確保の情報をリサーチしておく。
2:昼食時は非常に混雑するので、大人数の場合は事前に昼食手配をしておく。
3:英語・中国語二ヶ国のカタログ、ポップを用意しておくとビジターの目を引き、コミュニケーションもスムーズ。
4:日本ブースは中国、香港の方が多く見え、英語があまり出来ない方も多く、中国語をきちんと話せる方または通訳の手配が必要。
5:サンプルがほしい要望が多く、用意が必要。
6:バイヤー以外のビジターは地元の一般人、サンプル目当ての方、市場調査の方も多い。
7:商品を販売する場合はお釣りを用意しておく。
8:Q&Aは項目ごとに作成、またはリストを作っておくと伝わりやすい。
9:当日は会場でWifiが使えるが、30分毎に接続が途切れる、場所によって繋がりにくい場所もあるので、ポケットwifiを手配しておくのが理想。
10:ポスター等装飾を貼り付ける際はガムテープではなくマスキングテープで貼り付けないと粘着が残り「罰金」になる可能性有り。

<来場者の方から質問を受けた内容>
・なぜ中国に進出していないのか?
・値段(国内価格・台湾価格)
・香港のテレビで紹介させてくれないか?
・デザイナーは何名?
・社員数は何名か?
・オーガニックコスメか?
・日本で製造している商品ですか?
・問い合わせはどなたにすればいいか?
・海外進出はどの国にしているか?
・掛率は?
・出荷単位?
・製品リストをください。

<コスモプロフアジア香港とは?>
化粧品・美容関連製品等を対象とするアジア最大級のB2B専門 見本市であり、健康・美容関連業界からアジアのトップバイヤーが来場しており、アジア 市場における新たなビジネス開拓に直結する見本市として高い評価を受けています。香港以外にラスベガス、ボローニャでも開催されています。