化粧品・食品の在庫処分を
とりまく市場動向

新商品の8割がリピートをしない、ブランドの現実

化粧品や食品は参入障壁が低く、2006年以降、製造販売業態数は上昇の一途をたどっています。しかし、新商品の8割がリピートがされずに、初回製造分で終わってしまうのが現実です。理由としては「市場に適した価格設定」や「販売チャネル内のライバル比較が出来ていない」「差別化が用意できていない」「パッケージデザインや外観がトレンドより外れている」「ニッチすぎて需要が少ない製品を作ってしまった」ことにより店頭販路では棚に並ば無い、通販ではランディングページを用意して広告運用しても注文が入らないことがあります。在庫処分に持ち込まれる商品の特徴は数量を作りすぎたか、作り手の想いが強すぎて市場(現実)とのギャップがあることです。いくら成分が良くても消費者に製品の良さを伝えきれていない製品も多くみうけられます。

国内市場だけでは規模の拡大は困難な時代

通信販売は広告費の参入障壁は高く、店頭流通では国内市場の現実を目の当たりにし、販路を海外へと求める企業も少なくありません。財務省貿易統計によると、化粧品の輸出入金額については2015年から輸出金額が急増し2016年には初めて輸出金額が輸入金額を超え、さらに2018年は輸出金額が輸入金額の約2倍となっています。

https://www.jcia.org/user/statistics/trade

*日本化粧品工業連合会

化粧品消費期限、食品の消費期限とは?

化粧品の消費期限は未開封で3年、開封後は3〜6ヶ月で使い切る、とされています。「医薬品医療機器等法(薬機法)」では、使用期限の表示については、適切な保存条件の下で製造後3年を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品の法的な表示義務はありません。 加工食品に関しては、「賞味期限」か「消費期限」のどちらか一方のみの表示が義務付けされています。衛生面より品質が重要なので衛生的に長期間保存できる加工食品に「賞味期限」、製造して概ね5日以内に品質が低下する食料品には「消費期限」と表現します。それぞれの食品の特性に十分配慮した上で、食品の安全性や品質等を的確に評価するための客観的な項目(指標)に基づき、期限を設定します。 突然量販店から返品され、大きく在庫を抱えることになった場合、大量に売れ残ってしまった商品は相応な判断で処分をしないと、あっと言う間に消費期限を過ぎてしまいます。 食品の場合は、明確に消費期限または賞味期限が表示されていますので、その期限を超えて販売することは不可能です。「口に入れる食品では無いから大丈夫では無いか?」と考えてしまいがちですが、やはり食品同様、消費期限を超えた化粧品を販売することは出来ません。万が一何かあった時、その商品の問題だけでなく、企業の存続問題にも繋がります。企業としての信用問題にも関わりますから、結局販売は諦め処分せざるを得ない状況になってしまうでしょう。

化粧品の処分方法とは?処分費用は?

では、化粧品の在庫が大量に残った場合の処分は一体どのようにすれば良いのでしょうか。それほどサイズの大きくない化粧品であれば、一般ゴミとして自治体の処分方法に則って処分可能です。しかし化粧品メーカーの在庫処分となると、一般ゴミとしての取り扱いは厳しいでしょう。 さらに考えなければならないのは、化粧品の場合中身と容器とに分けて処分しなければならない事です。ファンデーション等固形の化粧品はそのまま可燃ゴミ、化粧水などの液体の場合は新聞紙やティッシュなどに染み込ませてから可燃ゴミ、そして容器によってはプラスチックやガラス等、分別する必要があるものも多いでしょう。液体の場合、下水に流してしまえば…と考えるかもしれませんが、水質汚染、環境面から見ても絶対に避けなければなりません。一般家庭用のゴミはその自治体のゴミ袋を購入し、分別して共同のゴミ捨て場に捨てると言う方法ですが、事業ゴミとして大量にある場合はもちろん有償となり、1kg単位で費用が決まっています。例えば、東京都内だけでも、15円/kg程度〜42円/kgと、自治体によっても様々ですので、確認が必要です。このように、処分すると一口に言っても分別する人件費や、処分費用等を考慮すると、非常に大きな予算が必要になってくることは間違いありません。

成長するディスカウント市場

製品を捨てる処分の方法以外に、化粧品や食品の在庫処分の買取業者に買い取ってもらう方法があります。全国に300以上の店舗展開するドン・キホーテや東京御徒町で運営されている多慶屋といったディスカウントストアはご存知だと思いますが、全国12ヶ所で運営されている三井アウトレットパークにある化粧品のアウトレットショップなど、リニューアルによる旧型の製品や、消費期限まじかの製品を大量に仕入れることで低価格での仕入れを実現しています。昨今では、低価格なだけでなく質を伴った商品やサービスを提供し、各企業とも売上が増加している状況で、あわせて認知度も上がり、ユーザーの支持を集めています。そのようなディスカウントストアに商品を扱ってもらうことで、在庫を処分することが可能です。

製品在庫にお困りの化粧品業者様や食品メーカー様向けに、弊社がネットワークする化粧品・食品のディスカウント・アウトレットショップ、海外販路で在庫処分をお引き受けしています(在庫処分には簡単な事前審査がございます)。買取仕入れで返品無し、弊社指定場所までの送料は負担していただき、通常販売価格の2割以下の相場で取引がされています。使用期限が近づき在庫処分に困る前にご相談ください。販売会社様に紹介してから納品までに2ヶ月程度の時間がかかりますので、消費期限一年前から相談いただけるとスムーズに処分できます。